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轆轤(ロクロ)の歴史はかなり古いです。一般的にロクロというと陶芸のロクロを連想する方が多いかと思います。しかし実は木工ロクロの歴史は今から約1200年前に始まったとされています。
西暦860年、文徳天皇の皇子である惟喬親王(これたかしんのう)が、近江の国の山里でドングリの実の形から思い起こされ、作り始めたのが木工ロクロの起源であると伝えられています。動力としても軸にひもをかけて回転を発生させたり、水車等の動力を使用したりしておりましたが、現在では電気の力でモーターをまわし、ロクロの作業を行っております。
木工ロクロを行う職人を木地師と呼びます。惟喬親王(これたかしんのう)を祖とする木地師には大蔵、小椋という姓が多いのですが、これは惟喬親王(これたかしんのう)の家臣であった大蔵卿、小椋卿に由来すると伝えられております。木地師たちは良質な材木を求めて全国各地に広がりその足跡を残しております。
きびしい自然を耐え抜いた素晴らしい材木を材料にして制作された木工ロクロ製品は木目の素晴らしさや木の質感が評価されております。